青く咲きたかったらしい
あのときの感触が忘れられない。
俺「ああ。やってしまった…。」
アブラセミがよく鳴く夏のことだった。
夏の間、やつはしょっちゅう俺の家を訪れた。
最初こそは歓迎してやったが、何度も来られると流石に嫌気がさしてくる。
暗に、もう来ないでくれと何度も伝えたがそんなことはお構いなしだった。
やつは俺の食卓に、さも当然のように顔を出すようになった。
(いい加減にしろよ)
昔からカッとなりやすい俺は、よく暴力事件を起こしていた。
親には大変な迷惑をかけたと今こそ思っているが、当時の俺にはまったく関係無かった。
田舎に引っ越してきた最近では、周りの人たちはとても温厚で喧嘩するような相手がいなかったし、むしろ友達が増えた。
でも、やつは別だった。やつの温厚そうな丸っこい姿に油断していた。
我慢強いほうではなかったが、それでも俺は懸命に我慢を続けていたが、あるとき我慢の限界を超えて、カッとなってしまった。
俺は自分の部屋にホコリをかぶっていた木刀を乱暴に取り出しやつの元へ走って向かった。
(ふざけんじゃねぇぞ)
プールに浸っているやつの体を庭へ思いっきり放り投げると俺は、やつを見据えて木刀を大上段へ構えた。
しばらく木刀なんて握っていなかったせいか、久しぶりの感覚に興奮を覚えた。
やつは怒りの俺の形相に怯えているせいなのか、抵抗もしなかった。
俺はそんな姿のやつに少しだけ満足感を覚えたが、今までの鬱憤を晴らすべく、木刀を大上段から思い切り振り下ろした。
ドスンという鈍めの音が耳に飛び込み、手に持った木刀から伝わってくる衝撃を腕に感じた。
手に残ったしびれは心地良いようで、少し気持ち悪かった。
やつを見るとやつから流れ出た赤い液体がだらしなくその場に広がっていった。
右手に持っていた木刀を投げ出して、空を仰ぎながらこのあとどうしようかと後悔していたとき、救世主となりうる友人2人がひょっこりと庭にある塀から顔を出した。
友1「なに?すいか割りしたの?」
友2「おっ!早くそのすいか食べようぜ!」
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Twitter / cico (via raitu) 名言だと思うのでもっかい reblog (via hexe) |







